たちこめる真っ白な湯気の中から
うどん生地を打つ軽快な音が聞こえる。
その隣には打ちたての細長い麺が次から次へと
放り込まれていく湯釜がある。
湯気の合間から太い棒で麺をかき混ぜる職人の顔が見える。
湯がきたてあつあつの麺を手際よく丼に滑り込ませる。
その上から美味い出汁を容赦なくかけ
ネギと生姜をすって完成する。
小麦と塩と水を練っただけの、たかが数百円の
うどんという名の芸術。
ひとくちすすれば、感動で心臓のあたりが
心地良く震える。
丸亀市土器町
営業時間 金休 1000-1400